南海沿線スンドゥブルポ ~南海沿線のお店選びの参考にしてください~

【大阪・我孫子前駅】
地域で愛されるスンドゥブの名店「韓国家庭料理 大地」

大阪・ミナミの中心、なんば駅からさらに南へ約14分。南海高野線 我孫子前(あびこまえ)駅は、大阪市最南端に位置する住吉区ののどかで閑静な住宅街の中にあります。

この記事では、我孫子前駅近くで地域の人々に愛されるスンドゥブ(韓国語で「純豆腐」の意味)の名店、「韓国家庭料理 大地(デジ)」をご紹介します。

世代を超えて伝えたいオモニ(母)の味

韓国家庭料理 大地

韓国の首都ソウル出身のキム・オンニムさん(通称:ママ)が営むのは「韓国家庭料理 大地」。我孫子前駅から歩いて約9分、「遠里小野(おりおの)7」交差点のすぐ近くにあるお店です。常 連客がほぼ100%注文するという「チヂミ」各種や韓国「餃子(焼き、水)」(440円)などメ ニュー数は驚くほど豊富。地域の人々はもちろん、最近ではママの作る家庭料理を求めて遠方から訪れる人も少なくありません。

「韓国で私自身がお母さんに食べさせてもらった美味しいご飯を提供したい」と一念発起し、この場所にお店を構えたのは今から約16年前の2006年。日々お店を営みながら穏やかに過ごしたい、とこの場所を選びました。

「お店を始めて16年間で、幼稚園や小学校に通っていた子供たちが大きくなっていく姿を見守ったり、子供が生まれて3世代でお店に顔を出してくれたりすることもあって。一緒に年を重ねて共 に成長できるのがお店をしていて一番嬉しいこと。」これこそが「都市部から少し離れた場所で、お店を営む一番の醍醐味かもしれない」とママは話します。

辛味噌も手作り!厳選食材で作る愛情たっぷりの「スンドゥブ」

スンドゥブ

同店の大きなこだわりは、材料一つひとつを選び抜き、辛味噌やつけダレなど調味料までもを手作りしているところ。仕入れ先は食材によって異なるそうで、毎朝一軒、一軒買い出しに回るの だとか。できる限り国産の食材を使い、愛情を込めて振る舞われる手料理はまさに「母の味」です。

いずれの料理も「味良し・見た目良し」と胸を張るママの「スンドゥブ」(880円)は、唐辛子、コチュジャン(辛味噌)、お味噌がベース。そこに具材から濃厚な出汁が染み出し、奥深い味わい が楽しめる逸品です。豆腐のほか、玉ねぎ、椎茸などのキノコ類、さらに豚肉も入り、具沢山。中でもエビから出る「良いお出汁」がポイントなんだとか。

スンドゥブの辛味は調節可能なので、辛いものが苦手な人も安心。「子供が食べに来てくれたら、食べやすいサイズにカットしたり、リクエストがあればメニューに無くても作ったり。地域 のお店だからこそ、お客様が気軽に要望を言えるような、そんな店でありたい。」とママは言います。

ママの愛情がこもった家庭料理が恋しくなったら、大阪のちょっと南へ足を延ばしてみるのはいかがでしょう。

<店舗情報>

  • 韓国家庭料理 大地
  • 住所:大阪府大阪市住吉区清水丘3-2-16
  • アクセス:南海電気鉄道高野線 我孫子前駅から徒歩9分
  • TEL:06-6674-1234
  • 営業時間:17:00~22:30
  • 定休日:月曜
  • 座席数:カウンター 5席/4人がけのテーブル 2席

取材・文・写真/宮口佑香

【大阪・なんば駅】
20時間以上煮込んで作るスンドゥブチゲ「本場韓国料理 ぎわ 心斎橋本店」

難波・心斎橋といえば大阪屈指の繁華街。関西エリアの流行の発信地であり、飲食の中心でもあるこのエリアは、昼夜問わず若者や外国人観光客など多くの人々で賑わいます。

この記事では、そんな飲食店の激戦区に店舗を構える「本場韓国料理 ぎわ 心斎橋本店」をご紹介します。南海なんば駅から北東へぶらりと散歩しながら約12分。1日の締めくくりにぴったりのス ンドゥブ(韓国語で「純豆腐」の意味)の名店をご紹介します。

料理一筋のオーナーが手がける

本場韓国料理 ぎわ 心斎橋本店

「本場韓国料理 ぎわ 心斎橋本店」は、韓国・釡山出身のオーナー ミン・オルさんが営むお店です。一人1980円でサムギョプサル(韓国焼肉)食べ放題など、リーズナブルながら本格的な韓国料理が楽しめます。ビルの2階にある店舗はコンクリート打ちっぱなしでモダンなデザイン。若者を中心に夜遅くまで韓国好きが集います。

ミンさんは、大学で宮廷料理を専門に学び、その後韓国料理を海外の料理と融合させた創作料理にチャレンジしたいと、日本行きを決めたのだそう。2010年に初めて来日すると、日本語を学びながら調理専門学校を卒業。さらに大阪の和食・割烹での約2年間にわたる修行や韓国料理大手 チェーン店での厨房責任者を経て、2019年に同店をオープンしました。また、2022年9月には2号店となる「本場韓国料理 ぎわ 天神橋店」も開店。新たにランチ営業も始めました。

牛骨をじっくり煮込んだスープが自慢の「スンドゥブチゲ」

スンドゥブチゲ

「料理一筋のミンさんが手がける料理は、いずれも本格的。中でも、「スンドゥブチゲ」(1100円)はオーダーする人が多い定番メニューの一つです。

「とにかく出汁をとるのに時間をかけています。」同店の「スンドゥブチゲ」は、牛骨を長時間煮込んで深い味わいを出しています。まず牛骨を3~4時間程度ぐつぐつと煮込み下処理を行い、そこからさらに12時間以上火を入れ、全部で20時間以上かけてようやくお出汁が完成するんだと か。だからこそ同店の「スンドゥブチゲ」は、牛骨から染み出すコラーゲンが入った、コクのあるマイルドな味わいです。

豆腐のほか玉ねぎや韓国カボチャ(時期によってズッキーニ)など、野菜は程よいシャキシャキ感が心地よく、イカやエビなどの海鮮もイン。「お客様が食べやすいように」と殻が剥かれたアサリも入っており、大満足のボリュームです。

「K-POP好きの方や韓国コスメ好きの方はもちろんですが、純粋に韓国料理が大好きな方にも来ていただきたいです。韓国料理に興味を持って、韓国で実際に食べた料理とうちの料理を食べ比べ て楽しんでいただけると嬉しいです。」

アクセス抜群の好立地で、気軽に本格的な韓国料理が楽しめる「本場韓国料理 ぎわ 心斎橋本店」。他にも「カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)」(1980円)や「カンジャンセウ (エビの醤油漬け)」(1980円)など、釡山名物の海鮮料理各種も提供しています。難波・心斎 橋エリアで昼から遊びに来た方も、お仕事帰りの皆さまも、1日の終わりにオーナーが自信を持って振る舞う本場韓国料理に舌鼓を打ってみては。

<店舗情報>

  • 本場韓国料理 ぎわ 心斎橋本店
  • 住所:大阪府大阪市中央区東心斎橋2-5-8京屋ビル2F
  • アクセス:南海電気鉄道 南海本線 なんば駅から徒歩12分
  • TEL:06-6282-7161
  • 営業時間:17:00~3:00/金曜・土曜 17:00~5:00
  • 定休日:日曜
  • 座席数:カウンター 8席/テーブル 5席
  • HP:https://giwa.owst.jp
  • Instagram:https://www.instagram.com/the_giwa/?hl=ja

取材・文・写真/宮口佑香

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